[江戸木版画] 神奈川沖波裏
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巨大な浪が飛沫をあげながら、今まさにくだけ落ちょうとしている。小舟は、襲いかかる波濤にこらえて航行を潮流にまかせているかにみえる。
北斎は、まるで同じような舟に乗って、この光景を描写しているかのように視線を低くとり、波も富士も見上げているので、迫力ある臨場感が表出されているのである。
揃中、三役と呼ばれる代表図であり、あまりにも著名なー図であるが、本図発表より約30年前に、同様な発想の「おしおくりはとうつうせんのづ」という作品があることを付記しておきたい。
越前生漉奉書使用
※本商品は江戸時代より変わらぬ技術・技法を継承し、伝統の多色摺り木版画を制作する「江戸木版画」というブランドとして、経済産業大臣指定伝統的工芸品、東京都伝統工芸品に指定されております。
江戸木版画とは
江戸木版画とは、日本独自の多色摺り木版画の技術です。
約200年前、江戸の庶民が気軽に楽しめるフルカラーの印刷物として浮世絵木版画が大流行し、今に続く江戸木版画の技術と文化が確立しました。
彫摺の高度な技術はさることながら、大胆な構図や繊細な色彩はゴッホやモネといった西洋の名だたる芸術家に大きな影響を与え、19世紀後半の西洋にジャポニムズブームを引き起こしました。
そして、今もなお、日本独自のユニークな芸術品として、世界で愛されています。
江戸木版画の魅力
江戸木版画の魅力は、なんといっても多色摺りならではの鮮やかな発色にあります。多いものは20回から30回もの摺りを正確に重ね、独特の鮮やかな色調を表現しています。
紙は最高級の越前生漉奉書紙を使っており、ふっくらとした厚みのある和紙の肌触り、和紙に染み込んだ絵の具の風合いから、優しい温かみを感じることができます。
また、手摺り版画ならではの摺りの痕跡を見ることができることも、江戸木版画の特徴です。紙をひっくり返すと、表の絵が紙の裏までうつっており、摺師がバレンを動かした摺り跡を探し、楽しむことができます。
そして何より、版画に込められた歴史ロマンを楽しむことができるという点が、その文化が未だなお世界中の人々を魅了してやまない理由の一つです。江戸時代の人々が手にしていたものと同じものを手にし、その時代の人々の暮らしや景色に思いを馳せると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのようなロマンを感じることができます。
高橋工房とは
最も歴史ある浮世絵木版画工房
私たちが「浮世絵」と聞いて思い出す葛飾北斎の大波の絵、東洲斎写楽の役者絵…
それらの多くが版画で制作されたもので、色鮮やかな多色摺りを特徴とする日本の印刷技術のルーツと言われています。
その技術は「江戸木版画」と呼ばれ、400年以上にわたり、東京を中心に伝統的に継承されてきました。
江戸当時と変わらぬ素材と技術・技法を用い、今もなお、職人たちの手によって江戸の人々に愛された浮世絵木版画を現代に蘇らせています。
備考 | |
箱 | |
素材 | 和紙(越前生漉奉書) |
重さ | |
サイズ | 縦250 x 横380mm |
生産地 | 東京都 |
BRAND | 江戸木版画 |
製造元 | 高橋工房 |